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中古住宅が売れる確率は?売れるまでの期間もわかりやすく解説!

  • 中古住宅が売れる確率は?
  • 売れるまでどれくらいかかるの?
  • 売れないときの対処法を教えて!

中古住宅は毎年多くの人が売買しており、その年によって売れる確率や価格も異なります。

そこでこの記事では、中古住宅の売れる確率売却までの期間1年以上売れない原因などを詳しく解説します。

この記事を読めば、中古住宅が売れない原因や対処法などがすべてわかります。

中古住宅の売却でお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください!

目次

中古住宅が売れる確率

中古住宅の売れる確率を、戸建てとマンションで分けて解説します。

これから売り出そうとしている人や現在売り出し中の人も参考にしてみてください!

中古戸建ての売れる確率は26.5%

以下は2012年から2022年までにおける「戸建て」の新規登録数(※)と成約件数を比較したグラフです。(※)新規登録数=新たに売り出した物件数

中古戸建の売れる確率を表したグラフ

東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」を参考に作成

成約率は2016年に上昇した後に一度減少していますが、2020年から再度上昇しているのがわかります。

2022年の成約率は26.5%であり、2012年と比べると9%以上も上昇しています。

そもそもの新規登録数が減少しているのもありますが成約件数も増加しているので、ここ数年で中古戸建てを購入する人が増えているといえるでしょう。

ウル蔵
ここ数年で不動産需要が増してきているんだ

なお、中古戸建てにおける新規登録物件と成約物件の平均価格、築年数は以下のとおりです。

新規登録価格(万円)築年数(年)成約価格(万円)築年数(年)
20123,78519.992,91719.71
20143,61921.032,91720.48
20163,69122.073,03020.81
20183,84922.233,14221.11
20203,75323.433,11021.62
20224,36023.683,75321.31

東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」を参考に作成

中古マンションの売れる確率は20.8%

次に中古マンションの推移を見てみましょう。

中古マンションの売れる確率を表したグラフ

東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」を参考に作成

マンションも戸建てと同様に、2012年と比べると成約率が上昇しています。

ただし、成約件数は減少傾向にあり成約率も20.8%と、戸建てよりも成約しにくいといえます。

なお、中古マンションにおける新規登録物件と成約物件の平均価格、築年数は以下のとおりです。

新規登録価格(万円)築年数(年)成約価格(万円)築年数(年)
20122,62820.312,50018.97
20142,66521.772,72719.63
20163,09522.323,04920.26
20183,21324.583,33321.00
20203,29626.833,59921.99
20224,00328.164,27623.33

東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」を参考に作成

中古住宅が売れるまでの期間は70日前後

次に中古住宅が売れるまでの期間を解説します。

以下は、2012年から2022年における中古住宅の売却にかかった期間を表したグラフです。

中古住宅の売却にかかった期間を表したグラフ

東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」を参考に作成

戸建てを見ると、2012年から尻上がりに日数が伸び、一時は111日もかかっていました。

しかし、2022年は81日まで急激に短くなっています。

マンションは対照的に毎年上下動があり、2022年は平均して71日間で売却できています。

2020年だけなぜ期間が長いの?
ウル蔵
コロナ渦が影響したんだ

コロナ渦の影響により不動産会社へ足を運びづらくなったり、リモートでの取引が増えたりした影響で期間が伸びたと考えられます。

実際、コロナ渦が落ち着いてきた2022年には戸建て、マンションともに日数が短くなっています。

総合的に判断すると、中古住宅の売却期間は70~90日を目安にするとよいでしょう。

中古住宅が1年以上売れない原因

中古住宅を売り出したけど、なかなか売れなくて困っている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、中古住宅が1年以上売れない原因を解説します。

売り出し価格が高い

なかなか売れない場合は、売り出し価格が相場に対して高くなっていないか確認しましょう。

相場に対して高すぎる価格設定をしていれば、買い手に敬遠される可能性が高くなります。

カウ蔵
なるべく購入費用は安く抑えたいからね

相場は、そのエリアや利便性、築年数などによって異なります。不動産会社の担当者へ相談してみて、売り出し価格の調整を検討してみましょう。

ウル蔵
価格は高すぎても安すぎてもNG!相場に見合った価格にしよう

なお、自分で相場感を把握したいのであれば、以下のサイトがおすすめです。

これらのサービスを利用すればおおよその価格が把握できるので、価格設定の根拠にもなります。

利便性が悪い

周辺の利便性が悪い物件も売れにくい傾向にあります。

利便性の悪い物件とは以下をいいます。

  • 駅から徒歩10分以上
  • 周辺にコンビニやスーパーがない
  • 周辺に病院や学校がない
  • 交通の便が悪い

また、実際の購入者が物件に対して求めていることも見てみましょう。

暮らしに求めることを表したグラフ

(公社)全国宅地建物取引業協会連合会(公社)全国宅地建物取引業保証協会「空家対策と地域守りに関する調査研究報告書を参考に作成

購入者は物件に対して利便性子育て生活のしやすさを求めています。

もし、1年以上売れない場合は利便性が悪い可能性もあるので、利便性以外のアピールポイントを確認しておくとよいでしょう。

周囲の治安が悪い

治安の良し悪しも売れにくさに関わります。

購入者は治安のよいエリアに住みたいと考えるのが一般的です。

一見、閑静で治安のよいエリアに見えても、夜になると不審者が出るなどのエリアもあります。

また、街灯が少なかったり人通りが少なかったりすれば、女性からの人気もなくなる傾向にあります。

ウル蔵
朝と夜の違いを自分の目で確かめてみよう!

内覧時の印象が悪い

内覧時の印象の悪さは売れにくさに直結する要素です。

内覧は、購入希望者が家の外観や部屋の中を実際に見て周ります。

しかし、内覧の印象が悪いと住んだ際のイメージがしにくくなるため購入に至らない可能性が高くなってしまいます。

悪い内覧とは主に以下をいいます。

  • 部屋が散らかっている
  • 壁の汚れや落書きがそのまま
  • 水回りが汚い

部屋が散らかっていれば、実際に住んだときのイメージができません。

壁が汚れていればイメージダウンにつながり、特に水回りの汚れは目立ちやすく気にする人も多いので内覧までに掃除しておくのをおすすめします。

もし、「掃除がめんどう……」「掃除の時間がない……」という方は、ハウスクリーニングの専門業者に依頼するとよいでしょう。

中古住宅が1年以上売れない場合の対処法

中古住宅がどうしても売れない場合は以下の対処法を試してみましょう。

売り出し価格を下げる

前述しているとおり、売り出し価格が高すぎると買い手に敬遠される可能性が高いです。

また、周辺に類似物件が売り出されていれば買い手に比較されてしまうので、さらに売れにくくなるでしょう。

そんなときは自分で相場を調べたり不動産会社の担当者に相場を調べてもらったりして、適切な価格に修正する必要があります。

売却時期をズラす

売却時期をズラすのも一つの対処法です。

不動産には、売れやすい時期と売れにくい時期が存在します。

最も売れやすいのは2~3月で、売れにくいのは8月、11月、12月です。

2~3月はなんで売れやすいの?
ウル蔵
新年度に合わせて物件を探している人が増えるからなんだ!

4月の新年度に合わせて不動産を購入する人が増えるため、必然と売れやすくなるということです。

そのため、1月ごろを目安に売り出すと数多くの買い手の目に留まらせられるでしょう。

詳しくは「不動産売却は何月がおすすめ?」をご覧ください。

不動産会社に買い取ってもらう

どうしても売れなければ、不動産会社に物件を買い取ってもらうのもおすすめです。

買取りは不動産会社に直接買い取ってもらうので買主を探す必要がありません。

しかし、仲介での売却と比べて売却価格が7~8割ほど安くなるのが一般的です。

ウル蔵
価格を下げてでも売りたい」と思う人におすすめだよ!

不動産会社を変更する

不動産会社を変更するのもひとつの方法です。

不動産会社によって売却方法実績が異なり、売却スピードにも差があります。

売り出し価格を下げたり、売却時期を変えたりしても売れない場合は、思い切って不動産会社を変更することで売却できるかもしれません。

なお、不動産会社によって得意分野が異なるため、戸建てを売りたいなら戸建て売却が得意な不動産会社へ依頼しましょう。

まとめ:中古住宅の売れる確率は20%前後

中古住宅の売れる確率や売却期間について解説しました。

最後にもう一度確認しておきましょう。

  • 中古住宅の売れる確率は20%前後
  • 売却にかかる期間は70~90日
  • 1年以上売れない場合は原因を突き止める
  • 1年以上売れない場合はいくつかの対処法を試す

中古住宅の売れる確率は、ここ数年で上昇してきています。

特に中古戸建ての売れる確率は26%を超えてきており、直近10年で最も売れやすくなっています。

これから戸建ての売却を検討している方は、いまからでも遅くありません。売却しやすい「今」売り出しましょう!

なお、すでに売り出していて1年以上売れなくて困っている方は、この記事で紹介した対処法を試してみてください。

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