住宅ローンを変動金利にした人の体験談6選!後悔ポイントや今後の見通しを解説

住宅ローンを変動金利にした人
  • 変動金利と固定金利ってどっちがいいの?
  • なんで変動金利にしたの?
  • 変動金利のリスクを教えて!

住宅ローンを組む際は基本的に、「変動金利」と「固定金利」のどちらかを選択します。

しかし、それぞれの意味やリスクを理解していない人も少なくありません。

そこでこの記事では、住宅ローンを組む際に変動金利にした人の体験談や変動金利のメリットなどを詳しく解説します。

住宅ローンを検討している方はぜひ最後までご覧ください!

こんな人に読んでほしい

  • 変動金利と固定金利の意味が分からない人
  • どちらで組めばいいか悩んでいる人
  • ほかの人の失敗談を聞きたい人
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目次

【やめたほうがいい?】住宅ローンを変動金利にした人の体験談6選!

住宅ローンを変動金利にした人の体験談

実際に変動金利の住宅ローンを組んだ人の口コミや体験談をご紹介します。

変動金利を組んだ理由や感想などを参考にしてみましょう。

変動金利で組んだ数年後に金利上昇で後悔した

この方は、変動金利にして後悔しています。

金利が低いから」という理由だけで組んでしまい、その結果、金利上昇により返済額が増加。

このようなケースがあるため、住宅ローンを組む際は、金利の動向を考慮したうえで慎重に選ぶことが大切です。

金利が高いタイミングで住宅ローンを組んでしまった

この方は、金利の高いタイミングで変動金利を組んだことを悔やんでいます。

近年の金利は1%未満と非常に低いものが多く、住宅ローンを組みやすい環境でした。

しかし、2024年にマイナス金利政策が解除され、現在は若干ですが金利が上昇してきています。そのため、マイナス金利政策のときと比べて変動金利のメリットが弱くなってきているといえます。

変動金利で組もうとしている方は、今後の金利動向をチェックしたうえで判断しましょう。

先は分からないけど変動金利にした

この方は、変動金利と固定金利の意味を理解したうえで変動金利を選択したようです。

一般的に、固定金利より変動金利の方が金利が低いため、毎月の返済額も少なく済みます。

しかし、将来的の経済状況によって金利も変動するため、いつまで低金利が続くかは分かりません。この方の言うように「先はわからない」ため、変動金利を組む際は十分に注意しましょう。

変動金利にすればよかった

この方は、変動金利にしなくて後悔しているようです。

固定金利で組んだものの、すでに返済が終わりつつあるため、金利の高い固定金利で返済し続けてきた点を悔やんでいます。

この方のように、残りの返済期間が短い方は、将来の金利変動のリスクが少ないため、固定金利よりも変動金利の方が有利かもしれません。

返済計画を立てたうえで変動金利を選んだ

この方は、金利上昇リスクを理解したうえで変動金利を選択しています。

変動金利はリスクが伴いますが、この方の言うように、リスクを踏まえた返済計画を立てていれば大きな問題にはならないでしょう。

問題なのは、リスクを理解せずに金利の低さだけで選んでしまうことです。住宅ローンを組もうとしている方は、変動金利と固定金利の意味やリスクを理解したうえで選択しましょう。

知人が変動金利で後悔していた

この方は、知人が変動金利を選択して悔やんでいると投稿しています。

変動金利を選んだ場合、当然ですが金利が変われば返済額も変わります。特に投資目的で購入する場合は毎月の収益にも関係してくるため、よく考えたうえで住宅ローンを組むことが大切です。

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変動金利型住宅ローンのメリット

変動金利型住宅ローンのメリット

変動金利型住宅ローンには以下のメリットがあります。

  • 低金利で借りられる
  • 金利が下がれば返済額も減少する
  • 初期の返済負担が軽減される

それぞれを詳しく解説します。

低金利で借りられる

変動金利型住宅ローンの最大のメリットは、固定金利よりも低い金利で借りられる点です。例えば、固定金利が1.5%でも、変動金利はより低く設定されることが一般的です。この違いにより、毎月の返済額や総返済額を抑えられる可能性があります。

また、金利が低い状況が続けば、変動金利の恩恵を受けやすくなります。ただし、将来的に金利が上昇すると、返済額が増えるリスクもあります。そのため、変動金利型は、金利が上がっても返済に余裕がある方や短期間で完済する予定の方に向いています。

ウル蔵
今は安くても将来的に高くなる可能性があるんだ

金利が下がれば返済額も減少する

変動金利型住宅ローンの大きなメリットは、市場金利が下がれば利息負担が減る可能性がある点です。例えば、借入当初の金利が0.5%の場合、5年後に0.3%に下がれば、総返済額を抑えられます。

ただし、返済額はすぐに減るとは限りません。「5年ルール」により、返済額の見直しは5年ごとに行われるため、途中で金利が下がっても次の見直し時期まで反映されないのです。

ウル蔵
5年間は変わらないんだ

変動金利を組む際は、金利変動による影響を正しく理解することが大切です。

初期の返済負担が軽減される

変動金利は固定金利より低めに設定される傾向があり、その分、毎月の返済額も抑えられます。

【例】

▼借入額3,000万円、金利1%、返済期間35年

=毎月の返済額:約8.5万円

▼借入額3,000万円、金利1.5%、返済期間35年

=毎月の返済額:約9.3万円

金利が0.5%違うだけで、月々の負担が大きく変わります。

このように、変動金利型は当初の返済額を低めに抑えやすい点が魅力です。ただし、将来の金利が上昇すると返済額も増えるリスクがあるため、余裕のある資金計画を立てましょう。

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変動金利型住宅ローンのデメリット

変動金利型住宅ローンのデメリット

次に、変動金利型住宅ローンのデメリットを解説します。メリットと併せて確認しておきましょう。

  • 金利上昇のリスクがある
  • 返済計画を立てにくい
  • 未払利息が発生するリスクがある
  • 家計全体の支出計画が立てにくくなる

金利上昇のリスクがある

変動金利型住宅ローン最大のデメリットは、金利上昇のリスクです。市場の金利が上がると借入金の利率も上がり、毎月の返済額が増える可能性があります。例えば、金利が年0.5%から2.5%に上昇すると、毎月の返済額が約3万7,000円増えることにあります。

また、金利が上がると毎月の返済額のうち利息の割合が増え、元金の減りが遅くなるため、ローンの総返済額が増えることもあります。

リスクを避けるためにはどうすれば?
ウル蔵
固定金利型のローンがおすすめだよ!

固定金利であれば、金利が固定されており、毎月の返済額が変わらないため計画的に返済しやすくなります。

変動金利よりも初期の金利は高く設定されていますが、金利変動の影響を受けないので検討してみましょう。

返済計画を立てにくい

返済計画を立てにくいのも大きなデメリットです。金利は市場の影響を受けて変動し、将来の返済額が予測しづらいです。例えば、金利が上がると毎月の返済額も増える可能性があります。

ただし、一部のローンには「5年ルール」と「125%ルール」があります。

【5年ルールとは】

5年間は毎月の返済額が変わらない仕組み

【125%ルール】

5年ごとの見直し時に前回の返済額の1.25倍までしか増えない仕組み

これにより、急な返済額の増加は抑えられますが、増えなかった分の金利は元金に上乗せされ、利息負担が増える可能性があります。

その結果、元金の減りが遅くなり、総返済額が当初の計画より増えることもあります。

未払利息が発生するリスクがある

変動金利型住宅ローンでは「未払利息」が発生する可能性があります。

【未払利息とは】

金利が急激に上がることで毎月の返済額のほとんどが利息の支払いに充てられ、元本の減少が進まなくなる状態

さらに、利息の額が毎月の返済額を超えてしまうと、その支払えなかった利息が「未払利息」として借入残高に加わり、将来的な返済負担が増えてしまいます。

例えば、金利が上昇し、毎月の返済額が8万円から10万円に増えた場合でも利息の支払いが優先されるため、元本の減少が遅れる可能性があります。

さらに、未払利息が発生すると借入残高が増えてしまうため、返済期間が長引いたり総返済額が増加したりするリスクがあります。

未払利息を防ぐには?
ウル蔵
金利上昇時の返済額をシミュレーションしておこう!

金利が上昇したケースを想定しておけば、実際に金利が上昇した場合でも適切に対応できます。

家計全体の支出計画が立てにくくなる

変動金利型住宅ローンは、市場の金利に応じて変わるため、将来的に返済額が増える可能性があります。

金利が上昇すると毎月の返済額が増え、生活費や教育費の支出に影響を与えるかもしれません。そのため、長期的な家計の支出計画が立てにくくなります。

特に、住宅ローン以外の出費が多い家庭では、金利上昇による負担増加に注意する必要があります。

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将来的な金利上昇に対する対応策

将来的な金利上昇に対する対応策

変動金利は、金利変動のリスクがあると解説しました。ここでは、将来的な金利上昇への対応策をご紹介します。

変動金利で住宅ローンを組もうとしている方、すでに組んでいる方は以下の方法で対応しましょう。

  • 繰上返済を行う
  • 固定金利への借り換えを検討する
  • 返済計画を見直す

繰上返済を行う

【繰上返済とは】

毎月の返済とは別にまとまった金額を前倒しで返済し、借入残高を減らす方法

これにより、支払う利息を減らし、返済期間を短縮する効果が期待できます。

例えば、金利2%で1,000万円を30年返済(元利均等返済)で借りた場合、総返済額は約1,328万円です。それでも、100万円を繰上返済すると総返済額は約1,268万円となり、約60万円の利息を削減できます。

特に、将来的に金利が上昇すると、支払う利息の負担が増える可能性がありますが、繰上返済を行うことでそのリスクを軽減できます。

ウル蔵
ボーナスを使って繰上返済する人も多いぞ

ただし、繰上返済を行う際は、手持ちの資金や生活費に余裕があるかを確認し、無理のない範囲で行うことが大切です。また、金融機関によっては最低返済額の設定や手数料がかかる場合があるため、事前に確認しましょう。

固定金利への借り換えを検討する

固定金利は変動金利より高くなることが多いですが、返済額が一定になるので安心できます。ただし、借り換えには手数料がかかり、メリットが費用を上回るか慎重に判断しましょう。

一般的に、借入残高が1,000万円以上、金利差が1%以上、返済期間が10年以上残っている場合、効果が大きいとされています。

また、借り換え時に団体信用生命保険の保障内容を見直すことも可能です。将来の負担を減らすために、自分に合った方法を選びましょう。

返済計画を見直す

将来の金利上昇に備え、返済計画を見直すことが重要です。

固定金利への変更や繰り上げ返済を活用すれば、利息負担を減らせます。さらに、通信費や保険料を見直し、浮いたお金を繰り上げ返済に回すのも効果的です。

日々の支出を見直し、住宅ローンの負担を減らしていきましょう。

変動金利型の住宅ローンに向いている人

変動金利型の住宅ローンに向いている人

ここまで、変動金利の特徴やリスクを解説してきましたが「結局自分は変動と固定のどっちがいいの?」と感じている方も多いでしょう。

ここでは、変動金利に向いている人の特徴を解説します。以下に該当する方は変動金利型の住宅ローンを検討しましょう。

  • 収入にゆとりがある人
  • 借入額が少ない人
  • 借入期間が短い人
  • 市場の動向に関心がある人

収入にゆとりがある人

収入にゆとりがあり、毎月の返済額が増えても家計に影響が少ない人は変動金利が向いています。

変動金利は金利状況によっては返済額が増える可能性があり、金利が上昇すれば毎月の返済額が多くなるからです。

また、ボーナスや臨時収入が安定して見込める職種の人も向いています。​ただし、将来の金利変動は予測が難しく、返済額が大きく増える可能性もあります。

無理のない返済計画を立て、自分に合った金利タイプを選ぶことが大切です。

借入額が少ない人

借入額が少ない場合、金利上昇時の返済額増加は比較的抑えられるため、変動金利のメリットを受けやすいでしょう。

特に、収入に余裕があり、多少の返済額変動に対応できる人にとっては選択肢の一つになります。ただし、金利が大幅に上昇すると負担が増える可能性があるため、将来のリスクを考えて選びましょう。

借入期間が短い人

変動金利型の住宅ローンは、借入期間が短い人に向いています。

借入期間が短ければ、数十年にわたっての金利変動の影響を受けにくいため、低金利のまま完済できる可能性があるからです。

ウル蔵
借入期間が30年だと金利変動の影響を受けやすくなるよね

実際、みずほ銀行や三菱UFJ銀行などでは、借入期間が短い人は変動金利を選択肢の一つとして考えやすいとしています。

ただし、急な金利上昇に備え、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。

市場の動向に関心がある人

変動金利型の住宅ローンは、市場の金利変動により返済額が変わります。

そのため、市場の動向に関心があり、経済ニュースをこまめにチェックできる人に向いています。

変動金利は低金利の恩恵を受けやすい一方で、金利が上がると返済額も増えるため、資金計画に余裕を持つことが大切です。

今後10年の金利変動予想

今後10年の金利変動予想

今後10年間の金利動向は、経済状況や政策によって大きく影響されます。

2025年1月、日本銀行は短期金利を0.5%に引き上げ、17年ぶりの高水準となりました。

日銀は24日に開く金融政策決定会合で追加利上げを決める方向だ。政策金利とする短期金利(無担保コール翌日物レート)を0.25%から0.5%に引き上げる。

引用:日本経済新聞「日銀、0.5%に利上げへ 17年ぶり金利水準に

さらに、2025年3月のロイター調査では、エコノミストの約6割が第3四半期に0.25%の追加利上げを予想しています。

3月のロイター企業調査で、マイナス金利政策の解除後に日銀が政策金利をどこまで引き上げるか予想を聞いたところ、約6割が年内に0.25%までと回答した。約4割は9月までに最初の利上げがあるとみており、設備投資の前倒しを検討するとの声が多く聞かれた。来年以降との回答は2割超、利上げできないとの回答も1割ほどあった。

引用:Reuters「3月ロイター企業調査:日銀追加利上げ、6割が年内0.25%までと予想

これらの動きから、変動金利型の住宅ローンの金利は今後も段階的に上昇する可能性があります。

ただし、最終的な金利水準や上昇ペースは、経済成長や物価上昇率、国際的な経済情勢など多くの要因によって変動するため、注意深く見守る必要があります。

住宅ローンを変動金利にした人に関するよくある質問

住宅ローンを変動金利にした人に関するよくある質問

変動金利の住宅ローンに関するよくある質問をご紹介します。

変動金利に関しての疑問や不安を参考にしてみましょう。

  • 金利が上昇した場合、返済額はすぐに増加しますか?
  • 変動金利は一気に上がりますか?
  • 変動金利を選ぶ人はどれくらいいますか?

Q:金利が上昇した場合、返済額はすぐに増加しますか?

A:返済額はすぐに増加しません。

そもそも、変動金利型の住宅ローンでは、多くの金融機関が「5年ルール」と「125%ルール」を設けています。

「5年ルール」は、金利が変動しても5年間は毎月の返済額が変わらない仕組みです。

「125%ルール」は、5年ごとの見直し時に、前回の返済額の125%を超えないよう制限するものです。

ただし、金利が上がると利息の割合が増え、元本の減りが遅くなります。その結果、返済期間が延びたり総返済額が増えたりする可能性があります。

金利上昇の影響はすぐには表れませんが、長期的には負担が増えるリスクがあるため、注意が必要です。

Q:変動金利は一気に上がりますか?

A:変動金利が急激に上昇する可能性は低いとされていますが、今後徐々に上がる可能性はあります。

マイナス金利政策が解除されたことで、今後金利は上昇していくと想定できます。

急激な金利上昇の可能性は低いですが、上昇することを想定したうえで返済計画を立てましょう。

変動金利を選ぶ人はどれくらいいますか?

A:約72.3%が変動金利型を選択しています。

住宅金融支援機構の調査(2023年4月)によれば、2022年10月から2023年3月に住宅ローンを利用した方の約72.3%が変動金利型を選択しています。

一方、固定金利型を選んだのは約9.3%にとどまっています。​

この背景には、長期間の低金利環境が影響していると考えられます。​ただし、金利上昇リスクも存在するため、金利タイプの選択は慎重に行うことが大切です。

まとめ:変動金利にした人の体験談を参考にして住宅ローンを組もう!

変動金利は、低金利で住宅ローンを借りられたり、少ない返済額で済ませられたりするのが特徴です。

しかし、金利が上昇すれば、それにともない返済額も増加するため、毎月の負担になるリスクもあります。

返済額が増えれば、普段の生活にも支障をきたし、快適なマイホーム生活を送れなくなる恐れもあります。

そのため、住宅ローンを組む際は、事前に変動金利と固定金利の違いや意味を理解することが大切です。また、返済が厳しくなった際の対応策として、繰上返済返済計画の見直しなども理解しておくと、万が一のときにも対応できます。

住宅ローンは数千万円を金融機関から借りるため、金利タイプを理解していないと大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。

住宅ローンの利用を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、自分に合った金利タイプを選択しましょう!

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