不動産の売却や購入を検討している方でこのような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、一般媒介と仲介手数料の違いについてわかりやすく解説します。
これから不動産の売買を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください!
一般媒介と仲介手数料の違い
一般媒介と仲介手数料は、そもそもの目的が異なります。
一般媒介は契約形態を指し、仲介手数料は報酬を指します。
それぞれの意味を詳しく解説するので確認しましょう。
一般媒介とは
一般媒介とは、媒介契約の一種です。
媒介契約を結ぶことで、売主に代わって不動産会社が売却活動を進めてくれます。
そして媒介契約には3種類あります。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
3種類とも特徴が異なり、依頼者の目的によって適切な契約形態も異なります。
詳しく知りたい人はコチラ⇒媒介契約とは?種類や注意点などを初心者でもわかりやすく解説!
特に一般媒介契約は、複数の不動産と媒介契約できたり自分で買主を見つけたりできるため、3種類のなかで最も自由度の高い契約形態です。
このように、一般媒介とは、売主や買主が不動産会社と結ぶ契約のことを指します。
仲介手数料とは
仲介手数料とは、媒介契約締結後に不動産売買が成立した際に、依頼者が不動産会社へ成功報酬として支払う費用を指します。
仲介手数料の金額は売買金額によって異なり、以下のように定められています。
[table “8” not found /]なお、仲介手数料は「成功報酬」なので、取引が成立しなければ支払う必要はありません。
一般媒介と仲介手数料の違いまとめ
一般媒介は媒介契約の一種であり契約形態を指します。
一方で仲介手数料とは、取引成立時に不動産会社へ支払う報酬を指します。
それぞれで意味や目的が全く違うので、混同しないようにしましょう。
賃貸における一般媒介と仲介手数料の違い
賃貸の場合は、媒介契約の概念は無くなります。
【宅地建物取引業法第34条の2】
宅地建物取引業者は、宅地又は建物の売買又は交換の媒介の契約(以下この条において「媒介契約」という。)を締結したときは、遅滞なく、次に掲げる事項を記載した書面を作成して記名押印し、依頼者にこれを交付しなければならない。
法律でも「売買又は交換の媒介の契約」と記載されているので「賃貸」では適用されません。
ただし、仲介手数料に関しては賃貸の場合でも支払う必要があります。
媒介契約は締結していませんが、不動産会社に仲介してもらった以上、成約したら仲介手数料を支払うのが一般的であり、賃貸借契約書にも記載されます。
まとめると、賃貸は売買と違って媒介契約を結ぶ必要はありませんが、仲介手数料に関しては売買と同様に支払う必要があります。
一般媒介契約は買主でも仲介手数料を払うのか
不動産会社が取引を成立させた場合は、買主でも仲介手数料を支払います。
そもそも、仲介手数料は売主や買主に代わって売買を成立させた不動産会社に対する成功報酬です。
例えば、売主が不動産会社Aへ売却依頼して、不動産会社Aが自分で買主を見つけてきたとします。(図の下のケース)
この場合、売主と買主で同じ不動産会社Aが仲介していることになります。
このケースで成約した場合、売主と買主の両方が不動産会社Aへ仲介手数料を支払います。
一方で、不動産会社Aが不動産会社Bから買主を紹介してもらっている場合(図の上のケース)、売主は不動産会社Aが、買主は不動産会社Bが仲介していることになります。
このケースで成約すれば、売主は不動産会社Aへ、買主は不動産会社Bへ仲介手数料を支払います。
なお、媒介契約自体は無料であり、何社へ依頼しても料金は発生しません。
まとめ:一般媒介と仲介手数料は目的が大きく違う
一般媒介と仲介手数料の違いについて解説しました。
一般媒介とは、不動産の売却や購入を依頼する際に不動産会社と結ぶ媒介契約のことです。
仲介手数料とは、不動産の売却や購入が成立した際に不動産会社へ支払う報酬のことです。
このように、一般媒介と仲介手数料は意味や目的が全く異なります。
不動産売買は専門的な知識や法律が絡むので、初めての人は非常に難しく感じるかもしれません。
それでも、不動産売買は非常に高額で一生に一度あるかないかの大きな買い物ですので、しっかりと理解しておくのが大切です。
これから不動産会社へ媒介依頼しようとしている人は、これらを理解してから相談してみましょう。