- 仲介手数料を値引きしてほしい……。
- 仲介手数料の金額って決まってるの?
- 交渉の言い方や例文を教えて!
不動産の売買や賃貸住宅を借りる際には不動産会社へ依頼するのが一般的です。
そして、依頼後は仲介手数料を支払う必要がありますが、状況次第では高額になるケースも少なくありません。
そのため、「仲介手数料を安くしたい」と思う方も多いでしょう。
そこでこの記事では、仲介手数料の値引き交渉の方法やメール例文を詳しくご紹介します。
少しでも仲介手数料を安くしたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
【こんな人に読んでほしい】
- 取引の総費用を安くしたい人
- 値引き交渉が初めての人
- 値引き交渉が億劫に感じる人
売買・賃貸でも仲介手数料は交渉できる!
「そもそも仲介手数料って値引きできるの?」と思う方もいるかもしれませんが、結論として仲介手数料は値引き可能です。
仲介手数料は、法律で上限額が定められているものの下限額に決まりはないため、交渉次第で値引きできます。
▼売買の仲介手数料上限額
売買代金 | 仲介手数料の上限額 |
---|---|
200万円以下 | (売買代金×5%)+税 |
200万円超~400万円以下 | (売買代金×4%+2万円)+税 |
400万円超 | (売買代金×3%+6万円)+税 |
例えば、売買代金が3,000万円の場合、105.6万円が仲介手数料の上限額です。
そのため、105.6万円以下でも問題ありません。
▼賃貸の仲介手数料上限額
賃料の1ヵ月分(+消費税)
※ただし、借主の同意がなければ0.5カ月分(+消費税)
例えば、家賃が5万円の場合、5.5万円が上限額です。ただし、不動産会社からの請求に同意しなければ2.75万円が上限額です。
つまり、不動産会社からの請求に同意しなければ仲介手数料を安くできます。
しかし、1ヶ月分の仲介手数料に同意するのが一般的であり、同意しないと他の入居希望者に紹介される可能性があります。
値引き交渉するのであれば、0.5ヶ月とまでは言わず、0.9ヶ月や0.8ヶ月分までにすれば交渉に応じてくれるかもしれません。
【売買】仲介手数料を直接交渉する際の言い方
不動産売買における仲介手数料の値引き交渉時の言い方をいくつかご紹介します。
担当者へ直接交渉する方は参考にしてみましょう。
言い方①:「値引きしてくれたら契約したい」
契約の意志を見せつつも、「値引きしないなら契約しない」と暗に伝える言い方です。
この言い方は契約の意志を伝えているため、担当者も「契約してくれるなら値引きしてもいいかな」と思う可能性があります。
最も無難な言い方のため、伝え方に迷っている方は試してみてください。
言い方②:「他社では値引きしてくれました」
他社を引き合いに出す言い方です。
この言い方の場合、同時進行で他社にも相談している必要があります。
また、実際に値引き交渉する必要もあるため、状況次第では使用できないケースがあります。
それでも、他社を引き合いに出すことで担当者に「値引きしないと他社に取られる」と思わせられるのが強みです。
また、具体的な値引き額を伝えることで、他社以上に値引きしてくれるもしれません。
言い方③:「御社のような不動産会社と契約したい」
不動産会社を褒めつつ値引き交渉する言い方です。
最もトゲのない言い方であり、担当者も悪い気にならないのが強みです。
具体的には、「御社のような実績豊富な不動産会社と契約したいのですが予算が厳しくて……」などと言えば、交渉に応じてくれるかもしれません。
強気な姿勢とは逆に低姿勢で交渉するのが、この言い方の特徴です。
【売買】仲介手数料を交渉する際のメール例文
次に、メールで交渉する際の例文をご紹介します。
状況によって適した例文があるので参考にしてみましょう。
例文①:見積もり前の交渉
株式会社〇〇不動産
〇〇様
はじめまして、〇〇と申します。
現在、以下の物件の購入を検討しております。
[物件URL]
つきましては、仲介手数料を〇〇円にてご対応いただくことは可能でしょうか。
もしご調整いただけるようでしたら、ぜひ御社に仲介をお願いしたいと考えております。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
〇〇
見積もり前であるため、具体的な金額は分からない時点での例文です。
物件のURLと希望の仲介手数料額を記載したうえで交渉します。
また、「値引きしてくれるなら仲介をお願いしたい」と最後に付けることで契約の意志があることも強調しています。
例文②:見積もり後の交渉
株式会社〇〇不動産
〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
先日は、初期費用のお見積りをいただき、ありがとうございました。
同じ物件について、他社に問い合わせたところ、仲介手数料を〇〇円で対応いただけるとのことでした。
御社でも同様の金額でご対応いただくことは可能でしょうか。
ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
〇〇
見積もり後の例文では具体的な金額が把握できるため、他社を引き合いに交渉できます。
「他社では〇〇円値引きしてくれた」のような文言にすることで交渉に応じてくれるかもしれません。
また、「値引きしてくれないなら他社と契約するよ?」と暗に伝えられるのもこの例文の強みです。
例文③:内覧後の交渉
株式会社〇〇不動産
〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
先日は内覧のご案内、ありがとうございました。
ぜひこの物件を購入したいと考えておりますが、仲介手数料を〇〇円にご調整いただくことは可能でしょうか。
ご対応いただけるようでしたら、すぐに契約を進めたいと考えております。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
〇〇
この例文では、実際に購入希望物件を見に行っているため、購入の意思が高いことを利用できます。
内覧は、見積もりを受け取ったうえで希望物件を実際に見に行っているので、購入意欲が非常に高いことをアピールできます。
そのうえで、「仲介手数料がどうしてもネックになる」と伝えれば、「仲介手数料さえ安くすれば契約できる」と思ってもらえて値引きしてくれるかもしれません。
例文④:予算オーバーによる交渉
株式会社〇〇不動産
〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
物件を大変気に入っておりますが、初期費用が予算を超えており、購入を迷っております。
つきましては、仲介手数料を〇〇円にご調整いただくことは可能でしょうか。
ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
〇〇
シンプルに「予算が厳しい」と伝える例文です。
「仲介手数料さえ収まれば購入できる」と暗に伝えられるだけでなく、「物件を大変気に入っている」と購入意欲が高いことが伝わるのも特徴です。
例文⑤:長期的なお付き合いを前提とした交渉
株式会社〇〇不動産
〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
今回の物件購入を機に、御社とは長期的なお付き合いを希望しております。
つきましては、仲介手数料を〇〇円にご調整いただくことは可能でしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
〇〇
この例文は少し特殊で、今後も不動産売買を検討している方のみ利用できる例文です。
不動産会社としては、リピーターを獲得できれば大きな利益に期待できるため、長期的な付き合いは大歓迎されるでしょう。
長期的な付き合いになれば、仲介手数料を若干値下げしても大きな損失とならないため、不動産会社にとってもメリットを感じられます。
そのため、今後も不動産売買を検討している方は活用したい例文といえます。
【賃貸】仲介手数料を直接交渉する際の言い方
次に、賃貸物件の仲介手数料を値下げ交渉する際の言い方をご紹介します。
賃貸物件の入居を検討している方は参考にしてみてください。
言い方①:「仲介手数料を家賃の0.55か月分にしてほしい」
ストレートに値下げの旨を伝える言い方です。
前述のとおり、賃貸の仲介手数料は基本的には1ヵ月分ですが、1ヵ月分を受け取るためには借主の同意が必要です。
つまり、同意しなければ1ヵ月分も支払う必要がありません。
そのため、1ヵ月分以下の金額にできないか交渉してみましょう。
言い方②:「他社では仲介手数料を半額にしてくれました」
他社を引き合いにして交渉するのも効果的です。
売買と同様に、複数の不動産会社へ同時進行で相談し、値引き交渉できれば強気な姿勢で交渉できます。
「値引きできなければ他社と契約する」のような意味も含まれるため、交渉に応じれくれるかもしれません。
言い方③:「予算が厳しいのでご相談に乗っていただけないでしょうか」
「予算が厳しい」と正直に伝えるのも効果的です。
特に学生やフリーターの方は、少しでも予算を抑えたいと思うでしょう。
また、不動産会社としても予算が厳しいと予想できる場合もあるため、状況次第では値引きしてくれるかもしれません。
言い方④:「御社の管理物件をご紹介いただけないですか?」
不動産会社によっては自社独自の物件を所有している場合があります。
【自社管理物件とは?】
自社で管理している物件。管理会社への委託料が不要
管理会社への委託料がかからないため、仲介手数料を安くしても利益が出るのが特徴です。
通常の物件よりも仲介手数料を安くしてくれる可能性が高いため、管理物件を所有していないか聞いてみましょう。
【賃貸】仲介手数料を交渉する際のメール例文
次に、賃貸でのメール例文をご紹介します。
例文①:見積もり前の交渉
株式会社○○不動産
○○様
はじめまして、○○と申します。
以下の物件に興味があり、入居を検討しております。
物件URL: [物件のURL]
初期費用が予算を超えており、特に仲介手数料についてご相談させていただきたいです。
可能であれば、仲介手数料を家賃の0.5ヶ月分にしていただくことはできますでしょうか?
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
○○
例文②:見積もり後の交渉
株式会社○○不動産
○○様
お世話になっております。○○です。
先日いただいた見積もりについて、ありがとうございます。
他社では仲介手数料が家賃の0.5ヶ月分との提案がありました。
御社でも同様の条件でご対応いただくことは可能でしょうか?
ご検討いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
○○
例文③:他社の条件を伝える場合
株式会社○○不動産
○○様
お世話になっております。○○です。
現在、貴社と他社で物件の検討を進めております。
他社では仲介手数料を家賃の0.5ヶ月分でご提案いただいております。
貴社でも同条件でのご対応が可能か、ご確認いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
○○
例文④:予算の都合を伝える場合
株式会社○○不動産
○○様
お世話になっております。○○です。
先日ご紹介いただいた物件について、大変気に入っております。
しかし、初期費用が予算を超えており、契約を迷っております。
つきましては、仲介手数料の減額をご検討いただけないでしょうか?
ご配慮いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
○○
例文⑤:入居の意思を強調する場合
株式会社○○不動産
○○様
お世話になっております。○○です。
ご紹介いただいた物件にぜひ入居したいと考えております。
初期費用の面で予算をオーバーしており、特に仲介手数料の減額が可能かご相談させてください。
もしご対応いただけるようでしたら、すぐにでも契約を進めたいと考えております。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
○○
仲介手数料の絶好の値引き交渉タイミング
仲介手数料の値引き交渉をする際はタイミングが非常に重要です。
売買と賃貸の絶好の交渉タイミングを確認しておきましょう。
売買の値引き交渉タイミング
売買で最も効果的なタイミングは契約前、特に申し込みの直前です。
このタイミングは、不動産会社も契約を成立させたいと考えているため、値引きに応じてもらえる可能性が高まります。
契約後は一度条件に同意したとみなされるため、値引きが難しくなります。
そのため、交渉は必ず契約前に行いましょう。
賃貸の値引き交渉タイミング
賃貸も売買と同様に、「入居申し込みの前」が最も効果的です。
内見時や申し込み前に「この物件が気に入っていますが予算を少し超えてしまいます。仲介手数料を下げていただくことは可能でしょうか?」と相談してみましょう。
さらに、平日の午前中に不動産会社を訪れると担当者が比較的時間に余裕があり、じっくりと相談に乗ってもらえる可能性が高まります。
仲介手数料を高確率で値引きできる交渉術オススメ7選
仲介手数料の交渉成功率をアップさせるためには、以下の交渉術を意識してみましょう。
申込み前に交渉する
前述のとおり、値引きの交渉は「申込み前」が最も効果的です。
ただ交渉すればいいわけではなく、タイミングを見計らうことが重要です。
申込んでからでは遅いため、早い段階で交渉しましょう。
値引きされた他社の見積もりを交渉材料にする
複数の不動産会社から見積もりを取得し、その中で最も低い仲介手数料の提案を交渉材料として提示します。
これにより、他社との競争意識が働き、現在交渉中の不動産会社も手数料の引き下げに応じやすくなります。
言い方としては、「他社ではこのような条件を提示されています。御社でも同様の条件でお願いできないでしょうか?」と丁寧に相談してみましょう。
閑散期を狙う
不動産の閑散期は主に、夏や年末年始です。
この時期は不動産の取引をする人が減る時期であるため、不動産会社の売上も減る傾向があります。
そのため、不動産会社も契約件数を増やしたいと考えるため、仲介手数料の値引き交渉に応じやすくなります。
月末・決算前に交渉する
不動産会社は、月末や決算前に売上目標の達成を強く意識します。
この時期に契約を増やし、業績を向上させたいと考えるため、仲介手数料の値引きにも柔軟に応じる傾向があります。
特に、3月や12月などの決算月は1件でも多くの契約を成立させたいと考えるため、仲介手数料の値引き交渉が成功しやすくなります。
また、月末は営業成績の締め日であることが多く、営業担当者も成果を上げるために積極的に交渉に応じることがあります。
このような背景から、月末や決算前は仲介手数料の値引き交渉を行う絶好のタイミングと言えます。
自社管理物件を紹介してもらう
自社管理物件とは、不動産会社自身が管理している物件のことであり、仲介手数料の値引き交渉が成功しやすい傾向があります。
【なぜ値引きしやすいの?】
自社管理物件に入居者を早く見つけることで管理料収入を得られるため、仲介手数料を下げても利益を確保しやすいから
また、他社の物件よりも柔軟な対応が可能な場合が多く、交渉の余地が広がります。
自社管理物件を紹介してもらうためには、不動産会社に「自社で管理している物件を優先的に紹介してほしい」と伝えると良いでしょう。
礼金ゼロの物件を探して交渉する
礼金ゼロの物件は、初期費用を抑えたい方にとって魅力的な選択肢です。
不動産情報サイトや不動産会社を通じて、礼金ゼロの物件を探してみましょう。
礼金ゼロの物件は入居希望者が少なく、貸主が早く入居者を見つけたいと考えていることが多いため、交渉のチャンスが広がります。
誠実・低姿勢で交渉する
不動産会社にとって仲介手数料は主な収入源であり、値引き交渉は利益の減少を意味します。
そのため、強引な要求ではなく、丁寧な言葉遣いや態度で相談することが大切です。
具体的には、予算の制約や引越し費用の負担を正直に伝え、「この金額であればすぐに契約できます」といった具体的な提案を行いましょう。
また、他社の仲介手数料を調査し、その情報を共有することで交渉の材料とすることも効果的です。
ただし、交渉の際はあくまで謙虚な姿勢を保ち、不動産会社との信頼関係を築くことが成功の鍵となります。
「仲介手数料の交渉を断られた!」その理由は?
上記のコツを活用しても断られる可能性は十分にあります。
特に、以下のケースでは断られる可能性があるので確認しておきましょう。
- 会社の方針や規則が厳しくて手数料の値引きに対応できない
- 他に入居希望者が多くいる
- 貸主からの広告料がない物件
- 高圧的な態度やしつこい交渉
最も多いのが、会社の方針で決まってしまっている理由です。
この場合、いくら担当者へ交渉しても応じてくれない可能性が高いので諦めた方がよいでしょう。
人気のある物件の場合は他の入居希望者がおり、貸主有利の状況となりやすいので交渉に応じてくれる可能性は低いです。
また、貸主からの広告料がない物件だと、仲介手数料が不動産会社の唯一の収入源となるため、値引き交渉が難しくなります。
さらに、高圧的な態度やしつこい交渉をしてしまった場合、担当者も人間であるため、「こんな人に値引きしたくない」と思われてしまうでしょう。
仲介手数料の値引き交渉をした人の体験談
仲介手数料を実際に値引き交渉した人の体験談をご紹介します。
交渉に成功したのか失敗したのか、どのように交渉したのか、などを参考にしてみてください。
【体験談概要】
調査期間:2025年2月2日~2月5日
調査方法:クラウドワークスにて体験談募集
調査対象:不動産売買・賃貸において仲介手数料の値引き交渉経験のある男女
▼【失敗談】30代・男性
実家の不動産を売却する際に、当初想定していた売買価格を大きく下回っていたことから、少しでも差額をうめたくて、仲介手数料についても値引きの交渉を行ったが、かなり手間もかかったこともありバッサリと断られた。
上記の通り、不動産売却の際に少しでも仲介手数料が下がらないかと取引を担当した不動産屋の社長に直接交渉したが、物件が遠隔地だったことや売却までに何度も内覧が必要だったことなどから厳しいと言われ断られてしまった。
この方は、値引き交渉したものの応じてくれなかったようです。
物件が遠隔地であること、内覧に手間がかかったことなどが交渉失敗の原因のようです。
不動産会社は基本的に仲介手数料上限額を請求してくるため、値引き交渉に応じてくれないケースが多くあります。
そのため、複数の不動産会社へ相談し、値引きに応じてくれる企業を見つけることが大切です。
さらに、「A社では値下げしてくれるのですが」などと交渉材料に利用できれば、当初の不動産会社も値引きに応じてくれるかもしれません。
▼【成功談】40代・男性
不動産会社に仲介を依頼する際、最初に「この物件を購入したいと考えているが、仲介手数料が少し高いと感じている」と率直に伝えました。さらに、過去に不動産売買の経験があり、仲介手数料の相場を理解していることも伝えました。
この方は、「値引きしてほしい」と率直に伝えた結果、値引きに応じてくれたようです。
また、過去に不動産売買の経験があり、仲介手数料の相場や値引きの余地があることを知っているのも役に立ったようです。
不動産売買の経験がある方は多くないですが、もし過去に不動産を購入もしくは売ったことのある人であれば過去の経験を活かせるでしょう。
さらに、「購入したい」という意思を見せていたのも交渉成功の要因といえます。
▼【成功談】30代・女性
6万5000円を最初半額と言われましたが、交渉してゼロになりました。
賃貸マンションの契約時のことです。猫飼育OKのところでしたが、その分敷金が6万5千円かかる物件でした。不動産屋さんが言うには、「先月同じ物件を別の人に賃貸契約してもらったが交渉したら敷金なしにしてもらえたから今回も敷金なしにできますよ」と実績をアピールされました。
しかし後日「やっぱり敷金が必要」と言われて「それは話が違う」と相談ベースとお話しすると「敷金は下げれないけど、仲介手数料は半額にします」と言われて、半額でも納得いかなかったのであくまでお願いベースで「敷金はかからないものとして思ってたから契約したいと思った。敷金が下がらないなら仲介手数料はタダにしてもらえませんか」と申し出たところ数日後了承してもらえました。
この方は、常に相談ベースで交渉したことで仲介手数料を無料にできたようです。
また、当初から不動産会社から「敷金を無料にできますよ」と言われており、その情報を常にアピールしたのも不動産会社が交渉に応じた要因といえます。
これに関しては、確証が無いのに「仲介手数料を無料にできる」と断言した不動産会社に落ち度があります。
もし、担当者がこのような断言をしている場合、メモや録音に残すことで重要な証拠として交渉時に利用できるかもしれません。
▼【成功談】20代・女性
家賃1ヶ月分から3万円に値下げできた
他社の仲介手数料を伝えて、もし仲介手数料が39800円以下にならないのであれば、こちらで契約する予定ですと、他でもらった見積書を直接見せて交渉しました。上司に確認しますと言って、15分ほど待たされた後、3万円で今契約してもらえれば大丈夫ですと言われました。
この方は、賃貸物件のおいて仲介手数料を「家賃1ヵ月分」から「3万円」にしてもらえたようです。
交渉時には他社の見積もりを見せ、「この価格以下にならないと契約しない」と交渉したことで値引きに応じてくれています。
不動産会社としても、契約できなければ報酬はゼロになるため、値引きしてでも契約した方がよいと判断したのでしょう。
仲介手数料の交渉時の言い方に関するよくある質問
仲介手数料の交渉に関するよくある質問をご紹介します。
仲介手数料の交渉を検討している方は参考にしてみましょう。
値切る客はウザいですか?
値切るタイミングや方法を誤ると担当者に「ウザい」と思われる恐れがあります。
特に、契約直前での手数料交渉は、不動産会社の収益に直接影響するので嫌がられる可能性が高いです。
また、企業によっては歩合制であり、担当者はその月の仲介手数料に応じて給与を貰っている場合もあります。
仲介手数料を値切られると担当者の給与にも影響するため、「ウザいな」「イヤだな」と思われるかもしれません。
交渉でどれくらい値引きできますか?
交渉方法やタイミングによって異なります。
売買の場合は、売買代金の3%に6万円を加えた金額が仲介手数料の上限とされており、この範囲内であれば交渉可能です。
極端な話、仲介手数料を無料にもできます。実際、期間限定で「今だけ仲介手数料無料!」というキャンペーンを実施している企業もあります。
また、専属専任媒介契約で契約すれば、仲介手数料を無料や半額にしてくれるキャンペーンもあります。
そのため、各社のホームページをよく確認し、キャンペーン中に契約すれば大幅な値引きに期待できるでしょう。
審査後でも交渉できますか?
仲介手数料の交渉は審査後でも可能です。
ただし、交渉の成功率を高めるためには、物件の申し込み前、特に見積もりを提示されたタイミングで交渉するのが最適です。
審査後は契約手続きが進行しているため、交渉が難しくなる場合があることを理解しておきましょう。
まとめ:仲介手数料を交渉する際の言い方を理解して値引き交渉してみよう!
仲介手数料を交渉する際の言い方やメール例文を解説しました。
仲介手数料は法律で上限額が決まっているものの、下限額に決まりはないので交渉次第で値引きできます。
交渉する際は、契約前や見積もり取得後などが効果的であり、タイミングを意識することが非常に重要です。
また、闇雲に交渉するのではなく、他社の見積もりを提示したり「値引きしてくれたら契約したい」とアピールしたりすることで応じてくれるかもしれません。
仲介手数料は、不動産取引のなかでも高額になりやすい費用であるため、少しでも安くしたい方も多いでしょう。
そんな方は、ぜひこの記事でご紹介した交渉術やメール例文を活用して交渉してみてください!