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仲介手数料を値切る客は不動産会社からどう思われる?断られる理由や値切る際の注意点を解説

仲介手数料値切る客

「仲介手数料を値切る客ってどう思われるの?」

「そもそも仲介手数料を値切ることはできるの?」

不動産の売買や賃貸を検討している方で、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

結論、仲介手数料を値切ることは可能です。

この記事では、「仲介手数料を値切る客」について、不動産会社側はどう思っているのか詳しく解説します。

これから不動産の購入や売却をしようとしている方は、ぜひ参考にご覧ください!

目次

仲介手数料を値切る客を不動産会社はどう思っているのか

実際、仲介手数料を値切る客を不動産会社はどう思っているのでしょうか。

不動産会社に勤めている人や仲介手数料の値切りについて、SNSから口コミを集めてみました。仲介手数料に対するリアルな意見を参考にしてみましょう。

仲介手数料を値切るよりも高く売ってもらう方がお得

この方は不動産関係の仕事をしており、仲介手数料を値切るよりも不動産会社に物件を高く売却してもらった方がお得だと投稿しています。

具体的には、仲介手数料を3%値切るよりも売却価格を想定よりも20%高く売った方が大きく儲かるとのこと。

3,000万円の家を売ったケースで見てみよう!

【仲介手数料=売買価格×3%+6万円+税】
3,000万円×3%+6万円+税=1,056,000円

この価格から3%を値切ると……

【仲介手数料を値切った価格】
1,056,000円-3%=1,024,320円

約3万円安くなりました。次に20%高く売れたケースで見てみましょう。

3,000万円+20%=3,600万円

なんと、600万円も儲けられます。

このように、仲介手数料を値切るよりも物件を高く売った方が大きく儲ける可能性が高いといえます。

仲介手数料と売却価格では価格に大きな差があるので、金額の大きい売却価格を高くした方が儲けやすいのは当然といえますね!

不動産売買の手間を考えれば仲介手数料を貰うのは当然

この方は、「仲介手数料を満額貰うのは当然」と投稿しています。

不動産会社からすれば、数千万円規模の取引を成功させるため、物件の調査や買主探し、役所での正式な手続きなどを細かく行っています。

これらを不動産知識の少ない一般の人が行うのは非常に難しく、手間や時間もかかるでしょう。また、取引に不備があれば相手方から損害賠償を請求される可能性もあります。

非常に難しい手続きを代わりに進めてくれているんだ

このように、リスクの大きい不動産売買を不動産会社は安全かつスムーズに行っており、仲介手数料を満額貰うのはたしかに当然ともいえます。

仲介手数料を値切ろうとしている方は、不動産取引の内容を理解することで仲介手数料を支払う意味が見えてくるのではないでしょうか。

仲介手数料を値切ると物件紹介してくれなくなる

この方は不動産投資家であり、仲介手数料を値切ると、物件を今後紹介してくれなくなると投稿しています。

また、仲介手数料を値切らないだけでなく、むしろ、不動産の取引をしてくれた際にお礼も言っているようです。

特に不動産投資家は不動産売買を何度も行うため、不動産会社との付き合いが重要になります。一般の方とは視点が少し異なりますが、「物件を紹介してくれなくなる」というデメリットについては不動産会社の本音なので参考になるでしょう。

不動産会社からすれば唯一の報酬である仲介手数料を値切ると会社の利益も低下するので、値切ろうとする相手はあまり対応したくないと思うのは当然といえます。

そもそも仲介手数料とは?

仲介手数料ってなに?
絶対に払わないといけないの?

そもそも仲介手数料の意味がわからない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、仲介手数料の意味やルールについて解説します。

不動産会社へ支払う成功報酬

仲介手数料とは簡単に言うと、「不動産会社へ支払う成功報酬」です。

例えば、家を売却したい人が不動産会社へ依頼した場合、不動産会社が売主に代わって売却活動をしてくれます。

そして、売却活動によって買主と契約できた際に、成功報酬として仲介手数料を不動産会社へ支払います。

「家を売ってくれてありがとう」って意味で支払うんだ!

なお、仲介手数料は売買価格によって以下のように上限額が定められています。

売買価格仲介手数料の上限
200万円以下(売買価格×5%)+税
200万円超~400万円以下(売買価格×4%+2万円)+税
400万円超(売買価格×3%+6万円)+税

不動産売買のほとんどが400万円を超えているため、基本的に仲介手数料は「(売買価格×3%+6万円)+税」といわれています。

例えば、2,000万円で家を売却した際の仲介手数料の上限額は以下のようになります。

(2,000万円×3%+6万円)+税=726,000円

実際に自分の家の売却価格や購入予定の家の価格を当てはめて計算してみましょう。

なお、賃貸物件の仲介手数料の場合、家賃の1ヶ月分の料金が上限です。

値切ってはいけないルールはない

仲介手数料は、不動産会社へ支払う成功報酬とお伝えしましたが、値切ってはいけないルールはありません。

そもそも先ほどお伝えした仲介手数料は、あくまでも上限額であり、その金額以下でも問題ないのです。

仲介手数料が0円でも問題なし!

ただし、仲介手数料は不動産会社の唯一の収益源であり、仲介手数料を値切るということは会社の利益を下げることになります。

そのため、知人からの紹介や継続して契約しているなどの特別な条件がない限り、仲介手数料は満額支払うのが一般的です。

なお、不動産会社によっては「今なら仲介手数料10%引き」「お友達を紹介してくれたら仲介手数料を割引します」などのキャンペーンを行っている場合もあるので、いくつかの不動産会社を見比べるのがよいでしょう。

仲介手数料の値引きを断られる理由

仲介手数料の値引き交渉をしても断られるケースが多いです。

ここでは、断られる理由を解説します。

会社の利益や営業マンの歩合が低下するから

最も多い理由は、「会社の利益や営業マンの歩合が減るから」です。

前述のとおり、仲介手数料は不動産会社の唯一の利益です。仲介手数料を値切ってしまうと会社全体の利益も下がってしまいます。

また、歩合制の営業マンであれば仲介手数料の額が自分の給料へ直結するため、「値切る=給料が減る」ことになるでしょう。不動産会社や営業マンもビジネスで不動産に携わっているため、利益を当然重視します。

親切心やボランティアでやっている人はいないよね

これらの理由から、仲介手数料の値引きを要求しても断られるケースが多いといえます。

かけた時間や手間に見合わないから

不動産売買は、契約まで非常に複雑で難しい手続きをしなければなりません。また、金額も数千万円規模と高額なので手間や時間だけでなく依頼主からのプレッシャーも感じながら売買活動を行っています。

成約するために必死に手間暇かけて、なんとか成約できても最後の最後に仲介手数料を値切られてしまうのは当然嫌がると想像できるかと思います。

また、成約のためにかかった以下の費用も不動産会社負担です。

  • 物件を掲載するための広告費
  • 内見を行うための交通費
  • 訪問査定時などの遠征費

これらの費用をかけて成約できても、すべて不動産会社が負担しなければなりません。もし成約できなかった場合は仲介手数料を受け取れないので、利益が出ないどころか赤字となるでしょう。

このように、不動産会社は依頼主からの要望に応えようと、手間や時間をかけて成約のために動いています。もし、仲介手数料を値切ってしまうと、かけた手間や時間に見合わない報酬となる可能性が高いので断られやすいといえます。

態度が横柄だから

態度が横柄な場合も断られやすいです。

これは不動産会社に限ったことではなく、人としてマイナスな印象を与えてしまいます。

不動産会社も担当しているのは人間なので、当然相手に対して思うことがある場合もあります。いくら仕事とはいえ、横柄な態度だったり乱暴な口調だったりする人には親切にしたくないと思うのが当然でしょう。

たまに「お客様は神様」だと思っている人がいますが、それは対応する側が言うセリフであり、自分で言ってしまうのは違います。

もし、仲介手数料を値引きしてほしいのであれば、こちらも謙虚な姿勢丁寧な口調を心がけた方が可能性はあるでしょう。

担当者と良好な関係を築こう!

入居後もトラブルを起こす可能性があるから

仲介手数料を執拗に値切ろうとする人は、入居後もトラブルを起こす可能性があるので断られるケースがあります。

執拗に値引きを要求する人は、「いかに安く済ませようか」しか考えていない人が多く、不動産会社側の立場になって考えていない人が多いです。

「自己中」ってことだね!

また、細かい性格な人が多い傾向にあり、入居後も設備や部屋の状況に関して何かと意見を言ってくる場合があります。

入居してしまえば不動産会社は対応しないですが、対応する管理会社に負担がかかります。管理会社からすれば、「あの不動産会社はなんで入居させたんだ」と思う可能性があり、不動産会社に対してネガティブな印象を持つ可能性もあるでしょう。

不動産会社としても、管理会社と付き合いを悪くしたくないので仲介手数料を執拗に値引きしてくる人には積極的な対応をしない場合もあります。

このような理由から、仲介手数料の値引きを断られる可能性があるといえます。

仲介手数料の値切りを断られやすいケース

仲介手数料の値切りを断られる理由を解説しましたが、そもそも値切られやすいケースをご紹介します。

以下のケースに該当する方は値切れない可能性が高いので確認しておきましょう。

大手不動産会社へ依頼したケース

大手不動産会社へ依頼した場合、値切れない可能性が高いです。

大手不動産会社は、不動産取引実績が豊富で店舗数も多い傾向にあります。地域密着型の小さな不動産会社と違い、店舗担当者の一存で仲介手数料を値切ることは現実的に難しいです。

それでも、企業全体で仲介手数料の割引キャンペーンを行っている場合もあるので、各企業のホームページなどでキャンペーン内容を確認しておきましょう。

担当者が勝手に50%OFFにしたら大問題だよね

人気物件を購入するケース

人気物件を購入するケースも値切れない可能性が高いです。

人気の売り出し物件は買い手が多くいるため、売主や売主から依頼されている不動産会社からすれば、売り出し価格を高く設定しても売れる状況といえます。

そのため、多少強気の姿勢でも売れる可能性が高く、わざわざ仲介手数料を値切ってまで売る必要がありません。

このような理由から、人気物件を購入する際は仲介手数料を値引きできない可能性が高いといえるでしょう。

売り手有利の状況だから値引きは難しいんだ

売れにくい物件を売却してくれたケース

依頼先の不動産会社が、売れにくい物件を売却しれくれたケースも値切れない可能性が高いです。

売れにくい物件の売却を成功させたにもかかわらず仲介手数料を値切られてしまうのは、かけた工数に対して報酬が見合わないと判断されるからです。

売れにくい物件とは、主に以下のような物件をいいます。

  • 築年数の経過した古い家(ボロ家)
  • 利便性の悪いエリアの物件
  • 治安の悪いエリアの物件
  • 需要の少ない特殊な間取りの物件

このような物件は一般的な物件よりも売れにくい傾向にあります。

もし、上記の物件を売ろうとしている方は仲介手数料を値切れない可能性が高いので理解しておきましょう。

どうしても仲介手数料を値切りたい場合のコツ

ここまで、仲介手数料の値切りは難しいことをお伝えしてきました。

それでも、「どうしても値切りたい!」と思う方もいるでしょう。そんな方に向けて値切りできる可能性をUPさせる5つのコツをご紹介します。

以下の点を意識して不動産売買を進めてみましょう。

契約の意思を見せる

仲介手数料を値切る際の大前提として、契約の意志を見せましょう。

不動産会社からしても、契約の意志がない人から仲介手数料の値切りを要求されてもメリットがありません。

そのため、不動産会社を訪れた際は、「絶対に契約します!」と言わんばかりに積極的な姿勢を見せるのが効果的です。

不動産会社側から見ても「この人なら契約してくれる」と思ってくれるため、仲介手数料の値切りも前向きに考えてくれるかもしれません。

専属専任媒介契約で契約する

不動産会社と契約する際は、専属専任媒介契約を結びましょう。

専属専任媒介契約とは媒介契約の1種で、以下のような特徴があります。

  • 契約先の不動産会社へ売買活動をすべて任せる
  • ほかの不動産会社と媒介契約できない
  • 自分で買主を見つけてはいけない
つまり、1社の不動産会社へすべて任せる契約だよ!

不動産会社からすれば、ほかの不動産会社と契約される心配がないため、成約に向けて集中できる状況となります。

不動産会社にとっては最も契約したい契約形態であり、専属専任媒介契約を結んでもらうために仲介手数料を割引する企業もあるほどです。

このような理由から、仲介手数料を値切りたい場合は専属専任媒介契約を結びましょう。

誠実な姿勢を心がける

誠実な姿勢を心がけるのも効果的です。

不動産会社の担当者も人間ですので、横柄な人よりも誠実な人の方がサービスしたくなるのが一般的な考えでしょう。

なかには、「客」の立場を利用して強引に値切ろうとする人もいますが、そのような姿勢をしてもメリットがないのでおすすめしません。

人と人とのコミュニケーションを大切にしながら担当者と接してみましょう。

友人や知人を不動産会社へ紹介する

友人や知人を不動産会社へ紹介するのも値切るコツです。

不動産会社からすれば、手間や労力をかけずに依頼主と契約できるので非常に助かります。

契約者を連れてきてくれるのはとても助かる!

本来であれば、広告を掲載したり営業をかけたりなどして契約してくれる人を探さなければなりません。その点、お客様から紹介があれば、それらの労力やかかる費用を省略できます。

不動産会社としても、「紹介しれくれたから何らかの形で返してあげたい」と思うため、結果として仲介手数料を値引きしてくれるかもしれません。

もし、友人や知人で不動産売買を検討している人がいれば紹介してみましょう。

内見数を少なくして相手の手間を省く

賃貸物件を借りようとしている場合、内見数を少なくしてみましょう。

内見数が少なければ、不動産会社の手間や時間を省けるので好印象を持ってもらえます。

賃貸物件を借りる際、お部屋の内見をするのが一般的です。しかし、不動産会社かすればお部屋まで実際に案内する必要があり、社用車や電車などを会社負担で進めなければなりません。

内見数が多ければその分かかる手間や時間も増えるため、不動産会社の負担となります。

その点、内見数を1件や2件などに少なくして、スムーズに契約を進められれば手間も省けるので、仲介手数料の値引きに応じてくれるかもしれません。

仲介手数料を値切る客に関するよくある質問

仲介手数料の値切りに関するよくある質問をご紹介します。

値切ろうとしている方は参考にしてみてください。

Q:値切るタイミングはいつがいい?

A:媒介契約前に行いましょう。

媒介契約を結ぶと、不動産会社はあなたに代わって不動産売買を進めてくれます。

不動産会社からすれば、媒介契約件数が多くなれば成約件数が増える可能性が高くなり、結果として多くの利益を上げられます。

そのため、媒介契約を結ぶことを前提として話を進めれば、仲介手数料の値切りに応じてくれるかもしれません。

Q:値切るための言い方や例文はあるの?

A:例分をご紹介します。

株式会社〇〇

〇〇様

はじめまして。〇〇と申します。

貴社HPに記載の物件に興味があり、ご連絡いたしました。

以下物件の購入を検討しているのですが、仲介手数料を3%割引していただくことは可能でしょうか。

物件URL

 

もし、値引きしていただけましたら、ぜひ貴社に仲介をお願いしたいと考えております。

急なお願いですが、ぜひご検討していただけますと幸いです。

お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

〇〇

上記は、仲介手数料の値引きを依頼する際の例文です。

あくまでも謙虚な姿勢で、丁寧な口調を心がけましょう。また、ただ値切ろうとするのではなく、「値引きしてくれたら契約する」など、不動産会社にとってもメリットがあることを伝えるのがコツです。

Q:いくらぐらい値切りできるの?

A:不動産会社によって値引き率はバラバラです。

20%近くも値引きしてくれる企業があれば、一切値引きしない企業もあります。

基本的には、各不動産会社のホームページに仲介手数料の値引きについて記載があるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ:仲介手数料を値切る客は不動産会社からマイナスな印象を持たれやすい

仲介手数料の値切りについて解説しました。

仲介手数料は、不動産会社にとって唯一の報酬であり、会社の利益や営業マンの給料に直結する重要な報酬です。

そのため、仲介手数料を値切ろうとする人は不動産会社からマイナスな印象を持たれやすく、あまり前向きに検討してくれるケースも少ない傾向にあります。

それでも、不動産会社によっては成約するために値引きに応じてくれる場合があるため、絶対に値引きできないわけではありません。

どうしても値切りたい人は、この記事でご紹介したコツを意識して、不動産会社と接してみるのがよいでしょう。

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